Niigata Wine Coast

美しい夕日の絶景ポイント

新潟ワインコーストより海まではわずか1~2km、松林を抜けると目の前に日本海が広がります。砂浜に降りると、正面には佐渡島が横たわり、後ろには緑の角田山。蒼い海と白い岬の灯台を望む風光明美な景色で、佐渡に沈む美しい夕日が望める絶景ポイントとしても知られています。キャンプ場も併設されており、夏の日本海を満喫できる海水浴場は、毎年多くの人が訪れ、にぎわいを見せています。

新潟市民に親しまれている角田山

ぶどう畑の向こうにはゆるやかな稜線が伸びる角田山(かくだやま)があります。新潟ワインコーストのぶどう畑はこの角田山の麓に広がっています。角田山の標高は481.7m。なだらかな山容のなかに7つの登山道が設けられ、それぞれ山頂までは1〜2時間程度。体力に応じてコースを選ぶことができます。山頂からは越後平野、日本海、佐渡島が一望のもとに見渡せその眺めは格別です。
角田山が最も輝くのが春。「花の山」とも呼ばれるように、雪解けとともに雪割草が可憐な花を咲かせると、それに続いて次々と山野草が山を彩ります。斜面一面を埋め尽くすカタクリの群生も圧巻です。佐渡弥彦米山国定公園に属し、県内に自生する草木のほとんどが見られるという自然豊かな山です。新潟ワインコーストより最寄りの登山口までは約1kmで行けます。

ヨーロッパの田舎を思わせるなだらかな砂丘地

新潟の海岸沿いは、約70kmに及ぶ砂丘地帯となっています。新潟県の北東部、村上市岩船港から南西部の角田山麓まで、連続して分布している新潟砂丘は国内有数の砂丘地帯です。新潟ワインコーストの周辺も一面が砂地で、スイカ、大根、ネギといった野菜畑が続いています。海岸沿いの国道「シーサイドライン」をドライブすると、新潟砂丘の中を走り抜けていくわけですが、波打ち際や、松林、野菜畑が次々と現れ、なだらかな丘陵を望むさまはまるで海外をドライブしているような気分になります。

砂丘が川の流れをせき止め生まれた潟

「潟」とは、海岸に近いところで砂丘により河口がせき止められ、海と隔てられた湖沼のことです。越後平野には古くから潟と呼ばれる多数の湖沼が点在していました。人々にとって潟は、暮らしや生業の一部であり、潟の自然環境も人々が潟を利活用することによって維持されてきました。潟は、人と自然とが関わり合う自然空間であり文化空間だったのです。今でも潟には多くの動植物が生息・生育し、憩いの場や活動の場として"ふるさと"を象徴する存在となっています。新潟ワインコーストの周辺には、「佐潟」「上堰潟」という二つの潟があります。

【佐潟(さがた)】
新潟市は白鳥飛来数が全国1位で知られています。特に国内最大の「砂丘湖」である佐潟はラムサール条約(水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録されています。シベリアから飛来し佐潟で越冬する白鳥は、2,000~3,000羽と全国でも有数です。日中、周辺の田んぼへエサ取りに出かけた白鳥たちの群れが、夕方、V字に隊列を組み「クークークー」鳴きながら戻るさまは冬の風物詩になっています。夏の湖面はハスやヒシが広がるとともに、ミズアオイやコウホネなどの水生植物が彩ります。また、佐潟では絶滅が危惧されているオニバスやハンゲショウなどが見られかけがえのない自然とふれあうサンクチュアリとなっています。

【上堰潟(うわせきがた)】 
角田山の麓に広がる広大な上堰潟公園内には、休憩所(ログハウス)、バーベキュー施設、ローラー滑り台・ターザンロープ、乗用遊具専用コースなどのほか、1周2キロメートルの遊歩道、木道、東屋、11ヘクタールの湖面、芝生地なども整備され、春には桜や菜の花、秋にはコスモスなど四季折々の花々が楽しめ、ピクニックやハイキングなどで一日ゆっくりと過ごすことができます。